サガラさんは、一日に多い時では200個のタワシを作っていました。
どのような工程を経て一つのタワシが作られるのか。
工房の写真を中心に、タワシが出来るまでをご紹介します。
素材は天然の棕櫚(しゅろ)。
洗って乾かすだけでも大仕事。
固さによって毛を分けて束ねておく。
針金に、棕櫚の毛を挟み込んで
整えながら慎重にねじる。
毛を整える時のために爪はわざと伸ばしている。
針金が切れると危険なため、作業には大変な集中力を要する。
ねじりの作業の次は、余分な毛を刈り込む。
高速回転するむき出しの刃に、棒状のタワシを当てていく。
これも危険がつきまとう。
形が整えられた棒状のタワシを曲げる。
すると、見覚えのあるタワシの形になる。
かなりの力仕事。
針金を整えて、リング状にする。
これでやっと一つのタワシの完成だ。
撮影:仲田葉子(フォトグラファー)